資産運用のリスク分散|ドルコスト平均法とは?

6月18日

リスク分散とその種類

資産運用を行う上で必要不可欠なものがリスクを低減させる仕組みのリスク分散。一極集中して投資をすると投資した1つがダメになった場合、大きな損失を被ることになります。そのため資産を分散して投資することで1つの投資先がダメでも損失を少なくしてリスクを最小限にしようというのがリスク分散の考え方です。リスク分散はリターンを上げるのではなく、リスクを低減するために行います。リスクを分散する方法として株式と債券など投資対象が異なるものに分散する方法と、積立のように時間をかけて少しずつ投資する時間分散の方法があります。今回は積立FXでも用いられている時間分散の1つであるドルコスト平均法について説明します。

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法(定額購入法)は、一度に投資を行わず、一定間隔で資金を一定額に分割して均等に一定額ずつ定期的に投資する方法です。一般的なものとして投資信託の自動積立があります。例えば毎月1万円ずつ指定した投資信託を購入するというように利用します。購入金額を均等にすることで、投資先の価格が高い時には購入数量を少なく、価格が安い時には購入数量を多く買うことができます。また、投資対象の価格が下落していくときには平均購入単価を下げていき、価格が上昇した時に早く損益が改善されるメリットがあります。さらに一回の投資額が小規模なため無理のない資金範囲で継続して投資できることもメリットになります。そのため長期投資に向いている取引方法となります。

ドルコスト平均法のデメリットは?

一方でデメリットもあります。一般的に一括投資したほうがリスクを取っているのでその分リターンが多くなります。上記でも説明しましたようにリスク分散はリターンを上げるものではなく、リスクを低減する手法になります。ドルコスト平均法もリスク分散の一種なのでリターンに着目するとデメリットになります。また、投資対象の商品が購入規模に応じた手数料率を設定している場合、一括投資よりも手数料が割高になる可能性があります。例えば100万円以上は1%、100万円未満は3%の手数料が設定されていた場合、積立投資で1万円ずつ購入する場合は毎回3%の手数料を取られることになり、一括で100万円投資するよりも多くの手数料を支払うことになります。

FXインフォなびでの改善方法

FXインフォなびでは、現在は毎月の購入額(ドル)を指定して積立投資をおこなっているため、ドルコスト平均法(定額購入法)ではなく定量購入法になります。定量購入法よりも定額購入法のほうが平均取得額を下げられるメリットがあるので、FXインフォなびの積立FX運用方針も定量購入法からドルコスト平均法に変更してみます。
SBI証券の積立FXでは、毎月の購入額の指定方法に通貨での指定と円での指定(必要保証金)があります。取引に必要な保証金とレバレッジを選択すると毎月購入額(ドル)が算出されますが、実際購入時の購入額(ドル)はどの時点で計算されるのかわからないので、運用して確認してみます。現在は複利効果を考慮して毎月200ドル+前月のスワップポイント合計分を購入する設定にしておりますが、7月から円(必要保証金)で10,000円+(前月のスワップポイント分)、レバレッジ3倍の指定に変更いたします。取引状況や購入額は日々のトレード状況レポートで随時ご案内していきますのでご覧ください。

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